気づくと、誰かと自分を比べて、ため息をついている日があります。
SNSで流れてくる「がんばっている人」「成功している人」「毎日充実しているように見える人」。
そんな姿を見ると、なぜか胸がギュッとなってしまう。
「私は、なんであんなふうにできないんだろう」
「努力が足りないのかな」
「もっとがんばらなきゃ…」
気づいたら、自分のことを責めてばかり。
そんな日、ありませんか?
私はこれまで、ずっと自分を責めながら生きてきました。
何かと比べては落ち込んで、「私はまだまだだ」と思ってしまう。
60歳を迎えた今でも、時々そんな気持ちになります。
でも、昔と違うのは、「落ち込む自分をそのままにしておかないで、やさしく声をかける」ことができるようになったこと。
今日は、そんなときに私が自分にかけている3つの言葉を紹介します。
過去の私と同じように、比べて落ち込んでしまうあなたへ、そっと届けられたらうれしいです。
①「それは“その人の時間”であって、私の時間じゃない」
比べてしまうときって、たいてい「あの人はすごい。私はダメ」となってしまいますよね。
でも、それって本当に“同じ土俵”で比べられるものなのでしょうか?
その人にはその人の背景があって、
たどってきた道も、心の在り方も、年齢も環境も、きっと全然ちがう。
それなのに、今の一瞬だけを切り取って「すごい/ダメ」で判断してしまうのは、あまりにも自分に厳しすぎる。
たとえば、桜は春に咲くけど、コスモスは秋に咲きますよね。
どちらが早く咲くかで比べたりしないし、「桜のほうがすごい」なんて思わない。
でも、人間になると、なぜか比べてしまう。
「あの人にはあの人の時間がある。私は私の時間を生きている」
そう思えたとき、肩の力がふっと抜けました。
②「比べたくなるのは、私に“伸びたい気持ち”があるから」
昔の私は、「比べて落ち込むのは悪いこと」だと思っていました。
心が弱いからそうなるんだ、と。
でも今はちょっと違う見方をしています。
「比べる」という感情の裏には、「自分ももっとこうなりたい」という気持ちがある。
つまり、それは小さな“希望”なんだと気づいたんです。
もちろん、比べてばかりだと苦しい。
でもその苦しさの中に、
「私だって、もっと自分らしく生きたい」
「私にだって、できることがあるはず」
という、心の声が隠れていた。
「落ち込む=ダメなこと」じゃなくて、
「落ち込む=気づきのサイン」と思えるようになってから、
落ち込むこと自体が少しラクになりました。
自分にこう言ってみてください。
「そっか、わたしは、まだ終わってない。
ちゃんと、伸びたい気持ちがあるんだね」って。
③「私はすでに、たくさんのことを乗り越えてきた」
人と比べてしまうと、「私には何もない」と思ってしまう。
でも本当にそうでしょうか?
私はこの60年の人生で、うれしいことも、苦しいことも、いっぱい経験してきました。
長く続いたうつ病。
家庭のこと、仕事のこと、孤独、焦り、不安…。
振り返れば、「あの時よく乗り越えたな」と思うことがいくつもある。
それを“なかったこと”にして、「あの人みたいじゃないからダメ」と思うのは、自分に失礼だなと思うようになりました。
見せびらかさなくても、他人に評価されなくても、“今ここにいる”ってだけで、もう充分すごい。
だって、あんなに苦しかった日々を、乗り越えてきたんですもん。
自分だけは、そこにちゃんと拍手を送りたい。
たとえ誰も見てなくても、「がんばったね」って。
そんなあなたへ。比べる日は、自分にやさしくするチャンス
比べてしまう日があることは、悪いことではありません。
それだけ、自分がいろんなことを感じて、ちゃんと生きているということだから。
そして、比べたあとに自分を責めるのではなく、
そっと声をかけてあげるだけで、心の状態はぜんぜん違ってきます。
- 「今の私の時間を、ゆっくり生きていい」
- 「落ち込むのは、希望の裏返し」
- 「私はちゃんと、ここまで来た」
この3つの言葉が、比べてつらくなったとき、あなたの心の中でやさしく響いてくれたらうれしいです。
わたしのように悩む誰かと、静かにつながりたい
私はいま、ライフコーチとして活動していますが、
こうやって言葉にして伝えることで、ようやく過去の自分と和解できている気がします。
だからこそ、同じように悩んでいる方の力になれたら、と心から思っています。
よかったら、あなたのお話も聞かせてください
「他人と比べて落ち込んでしまう」
「がんばりたい気持ちはあるけど、動けない」
「自分にやさしくするってどういうことかわからない」
そんなときは、無料セッションで、やさしくお話を聴かせてください。
何かを無理に変える場ではありません。
一緒に、心を整えていく時間になればと思っています。
おわりに
60歳になっても、落ち込む日はあります。
でも、少しずつ、自分とのつき合い方がわかってきました。
「誰かみたいになろうとしなくていい」
「私のペースで咲けばいい」
そう思えたとき、ようやく“自分の人生”を生きられている気がしています。
この言葉が、今日のあなたに、そっと届きますように。
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